NO. 21 ___ 紙とペンの相性

 


初めて使う便箋に筆を落とすとき、いつも少しだけ緊張します。このペン、にじまないかな?紙との相性いいかな?そんなことを考えるからです。


もちろん少しくらいにじんでも問題ないのですが、できれば紙と相性の良いペンで書きたいのが本音。きっと同じような方も多いのではないでしょうか。

今回は、そんな時の参考になればと、私が日頃使用しているペンを中心に、実際にレターセットやカードに書いたものをご紹介。購入時や使用時に役立ててもらえたら嬉しいです。




今回使用したペン


  1.  万年筆(中字)…Kakimori 透明軸万年筆
  2.  万年筆(細字)…PILOT kakuno カクノ
  3.  ゲルインクボールペン…三菱鉛筆 ユニボール シグノ
  4.  油性ボールペン…三菱鉛筆 ジェットストリーム
  5.  水性ペン…MARVY ルプルームⅡ
  6.  ガラスペン


インクは「PILOT 色彩雫」を使用


※同じペンを使っていても筆圧やインクの違いはあるので、あくまでも参考としてご覧いただければと思います。





トライアングルレター 便箋


レターセットといえばまずはコレ!トライアングルレターの便箋です。今回は「スキー」の柄を使用しました。

万年筆(中字・細字共に)で少し滲みが見られますが、他のペンはどれも滲みが少なく書きやすいと感じました。どれか一つを選ぶなら「ゲルインクボールペン」がおすすめ。今回0.5ミリを使用していますが、軽い筆圧でも文字が見やすく優秀!ガラスペンは、にじみの観点からあまりおすすめできませんでした。






トライアングルレター 封筒


トライアングルレターにセットされている、トレーシング素材の封筒。アドレスシールを使用する場合も多いですが、今回は封筒に直接書いてみました。

どれも、ほぼ滲むことなく書くことができました!ただ、油性ボールペンは少しはじいてしまう感じがあったので、あまり向かないかもしれません。

トレーシング封筒の特性上、それぞれに違いが出たのは「乾きやすさ」。その点で言うと、乾くのが一番速かったのはダントツで水性ペン。万年筆・ゲルインクボールペン・ガラスペンは、乾くスピードが同じくらいでした。封筒は、書いた後すぐ手に持ったり、触れる機会が多いので、直接書く場合は乾き切るまでひと呼吸置くのがおすすめです。


トライアングルレター






ボタニカルペーパー


ひと言添えるのにぴったりの「ボタニカルペーパー」。レターセットよりも気軽に使うことのできるアイテムですよね。

薄くて繊細な紙、表と裏で質感も異なるので、どんなペンが合う?と一番気になるアイテムかもしれません。

ですが、そんな心配とは裏腹にどのペンも比較的相性が良いと感じました。“裏抜け”もほとんどありません。なるべく裏に透けないように、という点で判断すると、細字の万年筆や油性ボールペンなど、ペン先が細く軽い筆圧で書けるものがおすすめです。ガラスペンとも好相性だったのは新しい発見でした。


ボタニカルペーパー







パレットカード


上のカードをスライドさせて書くパレットカード。今回はバースディを使用しました。

おめでとうという節目に贈るカードだからこそ、書く時にも少し緊張が走ります。そんな気持ちを受け止めてくれるかのように、どのペンでも非常にすべりが良い!滲みもほぼありません。厚みもあるので、太めのペン先でもしっかりなじみます。大切なシーンで使うカードだからこそ、お気に入りのペンで思いっきり綴りたいですね。


パレットカード バースディ





\ 使ってみました /


最近はアドレスシール+ガラスペン+カラーインクの組み合わせにはまっています。ガラスペンはサッとペン先を洗うだけでインクを色々試せるのも良いところ。アドレスシールとの相性もバッチリです。今回は、年末会いたいねというお誘いのお手紙に。気心知れた相手なら、こんなカラーもたまには良いなと思います。

アドレスシール



今回色々とペンを見る中で、新しい出会いもありました。

それがこちらの「uni-ball one(ユニボール ワン)」のフィーカカラー。私は選んだ「アボカドグリーン」は、文字が主張し過ぎず、紙によく馴染むのがとても良いなと思いました。

トライアングルレターの便箋にも、ボタニカルペーパーにも良く合います。カラーネーミングも可愛い!




しろくろヤギ


手紙愛好家。

アンクルダンクル作品を愛用していた縁で、2018年12月よりコラム「Letter talk」をスタート。

使用者目線で、手紙を書くヒントやアンクルダンクルの商品を紹介している。


Instagram:@shirokuro_yagi から


コメント

人気の投稿