NO. 11 ___ 手紙が届けてくれるもの 



毎日の生活の中で、ふと手紙が届いた時
何が書いてあるんだろうとワクワクしたり
素直に嬉しかったり
わぁ!と気持ちが高鳴ります。

手にするたび、いいなと思う手紙。
良さは何だと思いますか?と聞かれたら
沢山ありすぎて、一言で語るのは難しいものの
魅力の根底にあるのは
手紙に「その人らしさが表れるから」ではないかと思っています。

便箋の選び方に使い方、字の大きさや、間違えた文字の直し方まで。
几帳面な性格も、大雑把な性格も、どちらも隠し切れません。

便箋いっぱいに綴ってくれた手紙も
余白たっぷりに伝えたいことを箇条書きで書いてくれた手紙も
すべてにその人らしさが表れるから
相手がその場にいないのに、身近に感じ、温かい気持ちになれる。
だから手紙って良いなと思うのだと思います。


そしてまた違った手紙の良さを教えてくれたのは
手紙が届いたよ、と連絡をくれた時の友人のひと言でした。

「疲れて帰ってきて
見慣れた字をポストに見つけるとすごくホッとする」と。 

そうか、手紙を受け取るというのは、もうそれだけで
気持ちが切り替わったりする力があるんだなと、
とても嬉しかったのを覚えています。

確かに、親から届いた宅急便の伝票に書かれた文字に懐かしさを覚えたり
昔からの友人の変わらない文字に気持ちが落ち着いたり
そういうことってありますよね。

そんなことがあってから、なかなか会えない日が続いたり
今忙しい頃かな、元気にしているかなと思った時
大それた内容ではなくても、ふと手紙を書くことが増えました。

もしかしたら今もそういう状況かもしれません。

思うように生活できない不自由さの中で届く
その人らしさが詰まった手紙は
誰かの気持ちを落ち着けるきっかけになるかもしれない。

そんな気持ちの切り替えをしてくれるのも
他のツールにはない手紙の魅力かもしれません。

今年は例年より早く桜が開花するよう。
うららかな春の陽気を感じながら
自分らしい春のお手紙。みなさんも一筆いかがでしょうか。




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