no. 5 ___ 季節を届ける


「お久しぶりです」
「お元気ですか?」

そう書き出した手紙。
季節のことに触れたいと思いながら
考えすぎて、ペンが思うように進まない時があります。

あまり堅苦しいのは嫌だけど
ふさわしい素敵な言葉はないかと探したり。

半年ほど前だったでしょうか。
そんなことを思っていたある日に届いた一通の手紙。

「暑かった今年の夏も急に終わりを迎え、外はもうすっかり秋のにおいですね」

そう始まる手紙はとても心地が良く
そういえば、私も昨日歩きながら同じことを考えていたなと
嬉しくもなったのです。
そして、あぁやっぱりこの季節の移り変わりを伝えるのが手紙の良さなんだなと思いました。

同時に思ったのは、何もかっこいいことを書かなくても
等身大の、感じたままの言葉でいいんだということ。
きちんとした手紙を書くときは、時候の挨拶を調べたりもしますが
やはり「自分の言葉」が一番相手に伝わりますよね。

近くに住んでいる方から届いたら、同じように感じていることに嬉しくなるし
距離があればあるほど、相手の住む街の情景を思い描いて
ぐんと距離が近くなったような気がします。


手紙アイテムは四季を感じられる数少ない文房具のひとつです。

日常を過ごしていてふと感じる季節の移り変わり。
読んでくれた相手にも伝わるように
ぜひ自分の言葉で書き添えてみてくださいね。

みなさんの住む街の桜は今どのくらい咲いていますか?
東京は満開です!  

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